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後回しにしてませんか?40代からの健診

肌も髪も前とは少し違う? 42歳の真理子さんが美容から考える「体の中の健康」

  • Vol.04
  • 2026.11.06

来月の健診候補日をカレンダーに書き込んだ、42歳の真理子さん。
まだ予約はしていませんが、自分の健康に少しずつ目を向けるようになりました。
そんなある朝、洗面所の鏡を見ながら、ふと気になることがありました。
「最近、肌が乾燥しやすくなったかも」
そういえば、髪のまとまりも以前とは違う気がします。体重はそれほど変わっていないのに、昔の洋服が少し窮屈に感じることも。
「年齢のせいかな」
「スキンケアを変えた方がいいのかな」
40代になると、見た目や体調の変化を感じる場面が増える人もいます。
今回は、そんな身近な美容の悩みを入口に、40代からの健康について考えてみましょう。

※この記事に登場する人物・エピソードは、取材設計用に構成したモデルケースです。

鏡の前で感じる、40代からの小さな変化

真理子さんは最近、化粧品売り場で立ち止まることが増えました。乾燥対策のクリーム、髪のハリやコシを補うヘアケア商品、年齢に合わせたスキンケア。以前はあまり気にしていなかった商品が、今は少し気になります。
「何か変えた方がいいのかな」
そう思いながら、スマートフォンで美容情報を調べることもあります。けれど、考えてみると、最近は生活そのものも少し変わっていました。夜は家事を終えてからスマートフォンを見て、つい寝る時間が遅くなる。忙しい日は昼食を簡単に済ませることもあります。運動といえば、買い物や通勤で歩く程度。
「そういえば、自分の生活を振り返ることって、あまりなかったかも」
肌や髪の状態は、年齢やホルモンバランスだけでなく、睡眠、栄養状態、ストレス、生活環境など、さまざまな要因の影響を受けます。もちろん、美容の悩みが必ず体の不調を意味するわけではありません。ただ、見た目の変化をきっかけに、毎日の生活や健康状態を振り返ってみることにも意味がありそうです。

美容と健康には、共通する生活習慣がある

美容と健康は別々のもののように思えますが、どちらにも関わるのが日々の生活習慣です。
例えば、睡眠。十分な睡眠は、心身の疲労回復や健康維持に欠かせません。睡眠不足が続けば、日中の眠気や集中力の低下につながるだけでなく、健康にも影響することがあります。
食事も同じです。特定の食品だけに頼るのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせ、さまざまな栄養素をバランスよく取ることが大切です。
また、適度に体を動かすことは、体力の維持や生活習慣病の予防につながります。高価なスキンケア用品を使うことだけが、自分を大切にする方法ではありません。毎日の食事を少し見直すこと、睡眠時間を確保すること、無理のない範囲で体を動かすこと。そうした積み重ねも、健康を支える大切な習慣です。真理子さんは、最近の生活を思い返しました。
「美容のことは気にしていたけれど、生活習慣はあまり気にしていなかったな」
新しい化粧品を探す前に、まずは自分の生活を少し振り返ってみようと思いました。

更年期前後は女性の体が変化する時期

40代以降の女性が知っておきたいのが、女性ホルモンの変化です。
女性は閉経を迎える前後に、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が大きく変化します。一般的に、閉経の前後約10年間、45~55歳ごろを目安とする時期を「更年期」と呼びます。ただし、閉経の時期や体の変化には個人差があります。この時期には、ほてりや発汗、疲れやすさ、眠りにくさ、気分の変化など、さまざまな不調が現れることがあります。また、女性ホルモンの変化は、皮膚の乾燥や骨密度の低下、脂質代謝などにも関係しています。こうした変化を知っておくと、年齢とともに変わっていく自分の体と、少し向き合いやすくなるかもしれません。ただし、42歳の真理子さんが感じている変化が、更年期によるものとは限りません。
疲れやすさや体調の変化には、貧血や甲状腺の病気など、別の原因が隠れていることもあります。
「この年齢だから仕方がない」と決めつけず、気になる症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関へ相談することが大切です。

鏡では見えない、体の中の変化にも目を向けて

美容の悩みは、鏡を見たり、洋服を着たりすることで気づきやすいものです。一方で、体の中で起こっている変化は、必ずしも見た目に現れるとは限りません。例えば、血圧、血糖、脂質などの数値です。これらは、特に症状がなくても変化していることがあります。
「肌の調子もいいし、元気だから大丈夫」そう思っていても、それだけで体の中の健康状態まで判断することはできません。そこで役立つのが健康診断です。
40~74歳を対象とした特定健診では、血圧、血糖、脂質、肝機能などを調べ、生活習慣病につながるリスクを確認します。もちろん、特定健診で肌や髪の状態が分かるわけではありません。また、すべての病気を調べられるわけでもありません。それでも、見た目だけでは分からない体の状態を、数値で確認できる大切な機会です。真理子さんは、以前読んだ健診の案内を思い出しました。
「美容のために自分の外見を気にするのと同じように、体の中のことも気にしてみようかな」
美容への関心が、健康について考える新しいきっかけになったのです。

自分を大切にする時間は、少し楽しくてもいい

その日の夜、真理子さんはカレンダーをもう一度開きました。前回書き込んだ、健診の候補日が二つ。その横に、小さくメモを書き加えました。
「健診のあと、カフェに寄る」
毎日、家族や仕事の予定を優先していると、自分のために時間を使うことが特別なことのように思えてしまいます。でも、健康を考える時間は、何も難しく、堅苦しいものでなくてもいいのかもしれません。好きな食事を楽しむために、食生活を見直す、お気に入りの洋服を長く着るために、体を動かす習慣をつくる。これからも元気に出かけられるように、健診で今の自分の状態を知る。美容への関心も、健康について考える立派なきっかけになります。大切なのは、見た目の変化を必要以上に気にすることではありません。
今の自分の体を知り、これからの自分を大切にすること。
真理子さんにとって、健診は少しずつ「受けなければいけないもの」から「自分のために受けてみたいもの」へと変わり始めていました。

美容をきっかけに、自分の健康を見直してみませんか

40代以降は、肌や髪、体型など、さまざまな変化を感じることがあります。もちろん、そのすべてが病気のサインというわけではありません。けれど、変化を感じたときは、これまでの生活習慣や健康状態を振り返るきっかけにもなります。
美容も健康も、目指すのはこれからの自分が心地よく過ごせること。
そのために、日々の生活習慣を整えることと、健診で体の状態を確認することの両方を大切にしてみてはいかがでしょうか。

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