自宅で始める防災対策
「命を守る防災講座」で学ぶ、自宅避難と避難所生活の備え
2026.09.10
9月10日(木)、醍醐交流会館 第2会議室で「命を守る防災講座 自宅避難と避難所生活の備え」を開催しました。講師は、洛和会音羽病院 救急看護認定看護師の西北 浩敏さんです。災害が発生したときの行動や、平常時からできる備えについて、医療の視点を交えて解説しました。
非常食より先に寝室の確認を
講座では、地震や台風、洪水、土砂災害、大規模停電などを例に挙げ、災害そのものだけでなく、災害によって命や日常生活が脅かされることを考える必要があると説明しました。
地震への備えとして、特に重要だと紹介されたのが、寝室の安全確保と家具の固定です。寝ている場所の近くに倒れそうな家具がないか、家具が避難経路をふさぐ配置になっていないかを確認します。家具を移動できない場合は固定し、それも難しい場合は寝る場所を変えるなど、できるところから対策することが大切です。
最低3日分、できれば7日分を備蓄
食料や水などの備蓄は、最低3日分、できれば7日分が目安として紹介されました。飲料水だけでなく、停電時でもお湯を沸かしたり、食品を温めたりできるカセットコンロなどの熱源も備えておきます。
備蓄を無理なく続ける方法として、普段食べている食品を少し多めに購入し、食べた分だけ買い足す「ローリングストック」につながる考え方も説明しました。主食だけに偏らず、缶詰やレトルト食品、野菜ジュース、果物の缶詰などを組み合わせることで、災害時の栄養バランスにも配慮できます。
食料以外にも、お薬手帳や常備薬、モバイルバッテリー、懐中電灯、マスク、歯ブラシ、防寒用品などを準備しておくことが紹介されました。
避難生活でも水分を我慢しない
避難所では、トイレの混雑や衛生面への不安から、水分を控えてしまうことがあります。しかし、水分不足は脱水症をはじめ、さまざまな体調不良につながる可能性があります。トイレを我慢せず、必要な水分を取ることが大切です。
また、避難所では高齢者や乳幼児、外国人、旅行者、病気のある人、食物アレルギーのある人など、さまざまな事情を抱えた人が一緒に生活します。食事や水分、睡眠、感染症対策、服薬、運動、プライバシーなどに配慮するとともに、お互いの違いを理解し、助け合うことの重要性が伝えられました。
地震が起きたら、まず頭を守る
実際に地震が起きたときは、最初に机の下に入るなどして頭を守り、揺れが収まるまで無理に動かないことが基本です。その後、身の安全や出口、火元を確認します。自宅に倒壊や火災などの危険がある場合は避難し、安全が確保され、水や食料がある場合は自宅で避難生活を送ることも選択肢になります。
家族との連絡手段として、災害用伝言ダイヤル「171」の利用方法も紹介されました。伝言には「自分が無事か」「誰とどこにいるか」「今後どうするか」を短く、分かりやすく残すことがポイントです。
講座の最後には、帰宅後に何か一つでも防災の準備を始めるよう呼び掛けがありました。
まずは寝室を見渡し、倒れそうな家具がないか確認することから、日頃の備えを始めてみてはいかがでしょうか。
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