水の事故から子どもの命を守る─合言葉は「浮いて待て」
2026.08.07
7月下旬、子どもたちは夏休み真っ最中。海や川、プールなど水遊びの機会が増える一方で、水の事故も多く発生する季節です。2022年には京都市伏見区で川遊びをしていた小学6年生(当時)の男児が川遊び中に流され溺死するという悲しい事故が発生しています。また警察庁によると、昨年の夏に全国で水の事故に遭った中学生以下の子どもはあわせて103人で、このうち15人が亡くなっています。
こうした水難事故から子どもたちの命を守るために、7月28日と8月4日にスポーツクラブ&サウナスパ ルネサンス・イオンタウン山科椥辻で、着衣水泳教室が開催されました。
洛和会が運営する音羽児童館と花山児童館、大塚児童館に通う児童(希望者)が参加し、実際に服を着て水に入ったときの感覚や泳ぎ方、浮き方など命を守る方法を学びました。
まずは水中で歩く練習からスタート。水に入った瞬間、多くの子どもたちが驚いたのは、
- 服が体にまとわりつく
- 水を吸って想像以上に重たい
- 思うように手足が動かない
- 普段のように泳げない
という感覚でした。
「泳げるから大丈夫」ではなく、「服を着ているだけでこんなにも違う」ということを、実際に体験することができました。
水に慣れたら、ペットボトルを胸のあたりで抱えて水に浮かんだり、空気で服を膨らませて浮いたりと、工夫して水に浮く方法を学びました。
万が一、落水したら…
空のペットボトルを浮き具替わりにして浮く練習
冷静に対処しよう
合言葉は「浮いて待て」。慌てて激しく動くとかえって体力を消耗し溺れてしまいます。落水したときは上を向き、顔を水面に出すことを意識しましょう。
水に浮く泳ぎ方を習得した子どもたち
水難事故から命を守るために
参加した子どもたちは「服を着たまま水に入ると体が重く感じた」「溺れそうなときは浮いて待って、力を抜くということが大切だと分かった」と話し、もし溺れそうになったときの対処法を楽しみながら学びました。
水の事故はいつ起こるか分かりません。保護者が近くで見ていても突然事故が発生するケースもあります。
もしもの時に、この着衣水泳教室で学んだことを活かし落ち着いて対処すること。それは自分の命を守るだけでなく、一緒に遊ぶ友だちの命を守ることにも繋がります。
夏は水辺で過ごす機会が増える季節です。楽しい思い出を悲しい事故に変えないためにも、「浮いて待て」の合言葉を忘れず、安全に水遊びを楽しみましょう。
参考
“淀川で発見の遺体、小6男児と判明 京都・宇治川で川遊び中流される”.朝日新聞.2022.https://www.asahi.com/articles/ASQ6K6GS1Q6KPTIL02M.html
プライムオンライン特集版.“水中に落ちたら「服と靴」を脱がないで!救助まで“命をつなぐ”海や川での泳ぎ方・浮き方。服装や持ち物に注意点も”.FNNプライムオンライン.2025.https://www.fnn.jp/articles/-/893020?display=full
“夏休み中の水の事故防止 小学生「浮いて待つ」方法学ぶ 京都”.NHK.2026.https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-2000104692
“令和7年夏期における水難の概況”.警察庁生活安全局生活安全企画課.https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/r7_kaki_suinan.pdf
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