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人に聞きづらいおしっこの悩み

突然の激しい痛みと血尿 ── 尿路結石について

  • Vol.03
  • 2026.07.14

突然、背中やわき腹に激しい痛みが走る。
痛みでじっとしていられない。
尿に血が混じる。吐き気や冷や汗が出る。

こうした症状があるとき、原因の一つとして考えられるのが尿路結石です。

 

尿路結石とは

尿路結石とは、腎臓から尿道までの「尿の通り道」に石のようなかたまりができる病気です。結石ができている間は自覚症状がほとんどないこともありますが、結石が尿管などに詰まって尿の流れを妨げると、突然強い痛みを起こすことがあります。

尿路結石の種類

尿は、腎臓でつくられ、尿管を通って膀胱にたまり、尿道から体の外へ出ていきます。この尿の通り道を「尿路」といいます。ここに
尿路結石は、結石ができる場所によって、主に次のように分けられます。

 

  • 腎臓にできる「腎結石」
  • 尿管にできる「尿管結石」
  • 膀胱にできる「膀胱結石」
  • 尿道にできる「尿道結石」

尿の中には、カルシウム、シュウ酸、リン酸、尿酸など、さまざまな成分が含まれています。

通常は、これらの成分が尿に溶けた状態で体の外へ排出されます。ところが、水分不足や食生活の乱れ、代謝の異常などによって尿の成分バランスが崩れると、溶けきれない成分が結晶となり、結石になることがあります。

尿路結石の多くは、カルシウムが関係する結石です。中でも多いのが、シュウ酸カルシウム結石です。シュウ酸カルシウム結石は表面がギザギザしていることがあり、尿管などに引っかかったり、粘膜を傷つけて血尿を引き起こすこともあります。

 

強い痛みの原因は?

尿路結石ができると背中やわき腹に激しい痛みが走ります。あまりの痛さに吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

尿管は、腎臓でつくられた尿を膀胱へ送る細い管です。
そこに結石が詰まると、尿の流れがせき止められます。

尿が流れにくくなると、腎臓側に圧力がかかり、尿管も尿を押し出そうとして強く収縮します。この刺激によって、背中やわき腹に強い痛みが起こると考えられています。

痛みが一度治まっても、結石が尿管に残っていると、再び痛みが起こることがあります。

 

こんな症状はありませんか?

尿路結石では、次のような症状がみられることがあります。

  • 片側の背中やわき腹の突然の激痛
  • 下腹部や鼠径部に広がる痛み
  • 吐き気、嘔吐
  • 冷や汗
  • 血尿
  • 排尿時の違和感
  • 尿が出にくい
  • 頻尿や残尿感

結石が尿路の粘膜を傷つけることで、尿に血が混じることがあります。見た目で赤く分かる血尿だけでなく、健診などの尿検査で「尿潜血」として見つかることもあります。

膀胱や尿道に結石がある場合は、頻尿、残尿感、排尿時の違和感など、膀胱炎に似た症状が出ることもあります。

尿路結石で注意したいのが、発熱を伴う場合です。

結石によって尿の流れが悪くなっているところに細菌感染が加わると、腎盂腎炎などを起こすことがあります。発熱、強い痛み、悪寒、全身のだるさなどがある場合は、早急な対応が必要になることがあります。

「結石の痛みだろう」と自己判断せず、発熱を伴う場合や強い痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

治療方法

尿路結石が疑われる場合は、問診、尿検査、血液検査、レントゲン、超音波検査、CTなどで、結石の有無や場所、大きさ、腎臓への影響を確認します。

強い痛みがあるときは、鎮痛薬で痛みを和らげる治療を行います。
その後、結石の大きさや場所、感染の有無、腎機能への影響などを見ながら治療方針を決めます。

結石が小さい場合

小さな結石で、感染や腎機能低下の心配が少ない場合は、水分をしっかり取り、体を動かしながら自然に排出されるのを待つ保存的治療を行います。

結石が大きい場合

一方で、結石が大きい場合や自然に出にくく、痛みを繰り返したり、腎臓に負担がかかっている場合には、結石を砕いたり取り除いたりする積極的治療を行います。

体の外から目に見えない衝撃波を当てて結石を砕くESWL(対外衝撃波結石破砕術)や、内視鏡を使って結石をレーザーで砕いて取り除くTUL(経尿道的結石破砕術)などがあります。

痛みが治まっても、再発予防を

尿路結石は、突然の激しい痛みで気づくことが多い病気です。
痛みが強いときは、早めに医療機関を受診しましょう。

そして、痛みが治まった後も大切なのが再発予防です。

水分をこまめに取る、尿路結石のもとになるシュウ酸を体外へ排出するカルシウムやマグネシウムなどを積極的に摂るなど日ごろの食事や生活習慣を見直すことが重要です。

毎日の小さな習慣が、尿路結石の予防につながります。
突然の痛みや血尿があったときは我慢せず、早めにお近くの泌尿器科へ相談しましょう。

 

 

参考

名古屋大学外学院医学研究科 泌尿器科
https://urology-nagoya-u.jp/treatment/disease/ksd.php

大正健康ナビ
https://www.taisho-kenko.com/disease/653/

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