人に聞きづらいおしっこの悩み
トイレが近いのは年齢のせい?頻尿・夜間頻尿で知っておきたいこと
- Vol.02
- 2026.07.13
「最近、トイレが近くなった気がする」
「夜中に何度も起きて、ぐっすり眠れない」
「外出先では、まずトイレの場所を確認してしまう」
そんなおしっこの悩みを、年齢のせいと片づけていませんか?
トイレが近い、夜中に尿意で何度も起きるといった症状は、誰にでも起こり得る身近な悩みです。一方で、生活に支障が出ている場合や、急に症状が強くなった場合には、体からのサインとして一度見直してみることも大切です。
今回は、頻尿、夜間頻尿について解説します。
そもそも「頻尿」とは?
頻尿とは、一般的に「尿の回数が多い」と感じる状態をいいます。
ただし、「何回以上なら必ず頻尿」というよりも、本人が困っているかどうかが大切です。
たとえば…
- 会議や外出中もトイレが気になる
- 電車やバスに長く乗るのが不安
- 何度もトイレに行くため、仕事や家事に集中しづらい
- 夜中に起きることで、日中に眠気やだるさが残る
こうした状態が続いているなら、「よくあること」と我慢せず、原因を考えるきっかけにしてもよいでしょう。
夜中に何度もトイレに起きる「夜間頻尿」
夜、眠っている途中に排尿のために起きる状態を、夜間頻尿といいます。
夜中に一度トイレへ行くこと自体は、珍しいことではありません。けれど、毎晩のように何度も起きる、眠りが浅くなる、日中の活動に影響している場合は注意が必要です。
夜間頻尿は、単に「膀胱が弱くなった」だけで起こるとは限りません。尿の量が多くなっている場合、膀胱にためられる尿の量が少なくなっている場合、睡眠の質が落ちている場合など、いくつかの原因が関係していることがあります。
トイレが近くなる原因
頻尿の原因は一つではありません。
代表的なものには、次のようなものがあります。
過活動膀胱
尿が十分にたまっていないのに、急に強い尿意を感じる状態です。
「急にトイレに行きたくなる」「我慢しづらい」「間に合わず漏れそうになる」といった症状が出ることがあります。
膀胱炎などの炎症
排尿時の痛み、残尿感、頻尿がある場合は、膀胱炎などの炎症が関係していることがあります。
前立腺の病気
男性では、前立腺肥大症などによって尿が出にくくなり、結果としてトイレが近くなることがあります。
水分を摂り過ぎている
水分の取り方、アルコールやカフェイン、糖尿病などの病気、薬の影響などで尿の量が多くなることがあります。
「少しずつ何度も行く」のか、「一回ごとの尿量も多い」のかによって、考えられる原因が変わります。
頻尿を改善するには
過活動膀胱の場合、膀胱の収縮を抑える抗コリン薬や、膀胱を広げ尿道を縮めるβ3受容体刺激薬などが処方されます。
また、水分を摂取しすぎないようにする、塩分摂取を控える、適度に運動するなど日ごろの生活習慣を見直すことも重要です。
受診を考えたいサイン
次のような症状がある場合は、泌尿器科など医療機関への相談を考えてみましょう。
- 急にトイレの回数が増えた
- 夜中に何度もトイレに起きて眠れない
- 尿意を我慢しづらい
- 尿もれがある
- 排尿時に痛みがある
- 血尿が出た
- 尿の勢いが弱い
- 残尿感がある
- 水分を控えても改善しない
- トイレの不安で外出を控えている
特に、痛みや血尿があるときや、急に症状が強くなったときは、自己判断で様子を見続けないことが大切です。
受診時には、1日に何回くらいトイレに行くか、どのくらいの頻度で夜間、尿意で目が覚めるのかなど、症状をできるだけ具体的に伝えると、診察の助けになります。
可能であれば、数日間だけでも「何時にトイレへ行ったか」「どれくらい水分を取ったか」をメモしておくとよいでしょう。
トイレの悩みは、相談していい
おしっこの悩みは、人に話しづらいものです。
「年齢のせい」「よくあること」と思って、我慢している人も少なくありません。
けれど、トイレが近い、夜中に何度も起きる、急に尿意が来るといった症状は、毎日の安心感や睡眠、外出のしやすさなどQOL(生活の質)に大きく関わります。
おしっこの悩みは一人で抱え込まず、お近くの泌尿器科に相談しましょう。
参考
日経メディカル 処方薬辞典https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf8334.html
日本橋上田診療所
https://ueda.com/blog/other/2261/
すやま泌尿器科クリニック
https://www.suyama-clinic.com/
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