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【山崎先生の漢方ラジオ外来】vol.3 肌荒れの原因は「血」!?

2026.04.27

体の不調に合わせたおすすめの漢方を洛和会音羽リハビリテーション病院の副病院長で循環器専門医かつ漢方専門医でもある山崎 武俊が解説します。

 

今回のテーマは肌荒れ

紫外線も強くなり、寒暖差も激しくなる春は肌トラブルが多くなりがち。

今回は東洋医学の視点から肌荒れの原因を解明し、体質に合った漢方をご紹介します。

 

肌荒れの原因は「血」のめぐり

東洋医学では、人間の体は「」「」「」の3つの要素がうまく巡ることで健康が保たれていると考えます。

「気」はエネルギー、「血」は血液、「水」は体内の水分を意味します

女性は生理の時、血液が不足した状態になりやすく、この状態をを血虚(けっきょ)といいます。

血虚の状態になると体に栄養がうまく行き渡らなくなり、肌が乾燥し荒れやすくなります。

また、血のめぐりが滞り血液がドロドロになった状態を瘀血(おけつ)といいます。瘀血になるとシミができやすくなったり肌が浅黒くなるといった肌トラブルが起こったり、生理痛がひどくなるといった症状があらわれます。

 

つまり、血のめぐりを改善することは肌荒れを治すことにつながります。

今回は血虚と瘀血の2つの観点から肌荒れに効果のある漢方をご紹介します。

 

 

【血虚】おすすめの漢方

 

  • 四物湯(しもつとう)
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

四物湯は血虚の方に処方する基本的な漢方薬です。当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)川芎(せんきゅう)地黄(じおう)の4つの生薬が入っているので「四物湯」と言います。乾燥肌や冷え性、月経不順に効果を発揮します。

当帰芍薬散は、四物湯の成分をベースに体内の水のめぐりを整える生薬、蒼朮(そうじゅつ)沢瀉(タクシャ)茯苓(ぶくりょう)を加えたお薬です。冷え性でむくみやすく、肌が白い人の肌状態を整えるのに適しています

 

 

 

【瘀血】おすすめの漢方

 

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸体内に滞っている血液を排出し、きれいな血液を増やすお薬です。生理痛がひどく、肩こりやしみができやすい人によく処方されます。

 

美肌への近道は生活を整えること

今回は血のめぐりを整え肌つやを良くする漢方薬をご紹介しました。

ですが漢方薬で直接肌を治すというよりは、「生理の状態を整え、肌に良い環境を作ること」が大切です。健康と美肌のために以下の4つを意識することをおすすめします。
 
  1. 快食: 食事を規則正しく、おいしく食べる
  2. 快便: 便秘を改善し、お通じを整える
  3. 快眠: しっかりと眠る
  4. 快生理: 生理不順や生理痛を改善する
特に女性の場合、便通と生理を整えることが、美肌への最も大きな近道となります。
 
※症状や体質には個人差があります。気になる症状がある方、治療中の方は、自己判断せず医師または薬剤師にご相談ください。

 

 

また、この内容はポッドキャストでもお聞きいただけます!

「なんとなく不調だけど病院に行くほどかは分からない」
「薬だけでなく、別の視点でも向き合ってみたい」
そんな方にこそ聞いていただきたい内容です。

記事では伝えきれないお話は、ぜひポッドキャストで。
山崎先生の声で、つらい頭痛との向き合い方をわかりやすくお届けします!

 

 

洛和会ヘルスケアシステムの漢方外来についてはこちら

洛和会音羽リハビリテーション病院 副病院長 医療介護サービスセンター センター長

山崎 武俊(やまざき たけとし)

■ 専門領域
心不全、漢方治療

■ 専門医認定・資格など
日本内科学会認定内科医/指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本東洋医学会漢方専門医/指導医
臨床研修指導医
日本東洋医学会副会長/理事
関西支部京都府部会府部会長
京都府立医科大学総合医療・医学教育学客員講師
京都橘大学兼任教授