【山崎先生の漢方ラジオ外来出張版】vol.1 つらい花粉症に漢方って効くの?
2026.04.08
体のお悩みに合わせた漢方を紹介する新連載がスタート!
記念すべき第1回のテーマは「花粉症」。なんと日本人の約半数が花粉症なんだとか!(ウェザーニューズ調べ)
桜が咲き、あたたかい風が吹き抜ける春。そんな心地よい季節を楽しみたいのに、花粉のせいで満喫できないという方は多いのではないでしょうか?
そんなつらい花粉症におすすめの漢方を洛和会音羽リハビリテーション病院の副病院長で循環器専門医かつ漢方専門医でもある山崎 武俊先生がご紹介します。
また、この内容はポッドキャストでもお聞きいただけます!
「毎年同じようにつらい」
「薬だけでなく、別の視点でも向き合ってみたい」
そんな方にこそ聞いていただきたい内容です。
記事では伝えきれないお話は、ぜひポッドキャストで。
山崎先生の声で、花粉症との向き合い方をわかりやすくお届けします!
洛和会音羽リハビリテーション病院 副病院長 医療介護サービスセンター センター長
山崎 武俊(やまざき たけとし)
■ 専門領域
心不全、漢方治療
■ 専門医認定・資格など
日本内科学会認定内科医/指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本東洋医学会漢方専門医/指導医
臨床研修指導医
日本東洋医学会副会長/理事
関西支部京都府部会府部会長
京都府立医科大学総合医療・医学教育学客員講師
京都橘大学兼任教授
原因は冬の過ごし方にあり
東洋医学の考え方だと、冬の過ごし方が花粉症の症状に影響すると言われています。
冬の間にお酒や甘いもの、脂っこいものをたくさん摂取すると、それらに含まれる熱や水が体内に蓄積されます。春になると体は体内の物質を外に出そうとする性質があるため、体内に蓄積された「水」が鼻水として、「熱」がかゆみとして吹き出してくるのが花粉症の正体であるという考え方です。
春になってからでは「冬の過ごし方を見直しましょう」と言っても手遅れです。
そこでおすすめなのが漢方です。
止まらない鼻水に
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体を温めて余分な水を取り除いてくれるので、「水っぽい鼻水(水っぱな)」が出る場合に効果的です。痒みがある場合には症状を悪化させる可能性があるのでご注意ください。
水のようにさらさらした鼻水が出て、かゆみはあまりないといった症状の方におすすめの漢方です。
※画像はイメージです
つらいかゆみに
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
顔や上半身の余分な熱と水を取り除く力があり、体を冷ます効果があるのでかゆみに対して効果的です。
小青竜湯とは作用が逆であるため、症状に応じて使い分け、両方の症状がある場合は併用することもあります。
生活習慣を見直そう
漢方薬だけでなく、耳鼻科で出される抗アレルギー薬や点眼薬も迷うことなく使うことをおすすめします。
花粉症は東洋と西洋の医学を駆使してもなかなか治せません。「使えるものは全部使う!」という姿勢が大切です。
ご自身の症状に合わせた漢方薬を知っているだけでも役に立つでしょう。小青竜湯はドラッグストアでも販売されています。
ですが薬だけに頼るのは片手落ちです。
冬の間から甘いものや脂っこいものを控えるなど、生活習慣を整えて余分な熱や水を溜めないようにすることが、花粉症の症状を緩和する、根本的な解決につながります。
※症状や体質には個人差があります。気になる症状がある方、治療中の方は、自己判断せず医師または薬剤師にご相談ください。
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