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洛和会音羽病院で救急隊合同・症例検討会を開催

2026.03.04

1月29日、洛和会音羽病院にて京都市消防局・洛和会音羽病院 合同症例検討会を開催し、現地およびオンラインで多くの方にご参加いただきました。

当日のプログラムは、①洛和会音羽病院 黒田病院長の挨拶、②循環器症例(山科救急隊/洛和会音羽病院 心臓内科 太田医師)、③「わたしの緊急情報シート」の案内(神谷医師)、④洛和会音羽病院 宮前副部長の挨拶の構成で進行しました。

 

循環器症例のセッションでは、胸痛を主訴とする若年者症例を題材に、急性冠症候群との鑑別や、救急現場で見逃しやすい問診(体位で変化する胸痛)と心電図所見(aVRを除く広範なST変化など)の捉え方を中心に、実際の経過を踏まえて検討しました。
さらに、心膜炎単独に比べて心筋炎(心筋への波及)を伴う場合に重症化し得る点、搬送中に注意すべき変化の見方など、現場の判断に直結するポイントが共有されました。

 

続く神谷医師の講演では、京都市山科区の取り組みとして作成・配布が進む「わたしの緊急情報シート」の目的が説明され、急病時や災害時に、緊急連絡先・既往歴・アレルギーなどが救急隊と病院スタッフへ速やかに伝達されることで、診断・治療開始の迅速化につながる意義が示されました。
一方で、シートが十分に活用されていない現状(記入支援が必要、救急隊が現場で見つけても持参を迷う可能性)にも触れ、現場でシートを発見した際は患者さんと一緒に病院へ搬送する協力が呼びかけられました。
また、マイナンバーカードの情報だけでは緊急連絡先などが補完されないことや、停電時などに読み取りが困難になる可能性があるため、紙の情報がバックアップとして有用である点も共有されました。

本会を通じて、症例ベースでの臨床推論と、情報連携(シート運用)の両面から、救急現場と病院側の連携を具体的にすり合わせる機会となりました。

今後も地域の救急隊・医療機関と密に連携し、救急医療の質向上に取り組んでまいります。

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