突然死を防ぐ!「児童生徒の急変対応」シミュレーションを実施
2026.01.15
洛和会音羽病院 救命救急室では、京都市立東総合支援学校にて、救急救命士が職員向けに児童生徒の急変時対応を指導する取り組みを継続しています(令和4年度より実施)。本年度も、学校現場で起こり得る事例を想定した実践型シミュレーションを行い、現場対応力の底上げを図りました。
実施概要
本取り組みの目的は、(1)学校職員との「顔の見える関係」の構築、(2)地域救急医療の技術普及・向上、(3)学校職員の応急手当スキルアップ支援です。実施は小学部、中学部、高校部に分けて行われ、救命救急室より1名が参加しました。
想定シナリオ(学校現場に即した3場面)
【小学部】給食中の窒息
給食中にパンを喉に詰まらせ、顔面蒼白から呼吸停止に至る想定。初期対応(背部叩打、異物除去、必要時の心肺蘇生)と、応援要請・保健室連携・記録・他児の安全確保までを一連で確認しました。
【中学部】虫刺され後の急変(アナフィラキシーを想定)
農園作業中の刺傷を起点に、移動途中で呼吸状態悪化・意識消失し階段下で倒れる想定。救命処置と同時に、連絡系統(内線、管理職連絡、AED手配、救急要請)と周囲生徒の誘導・掌握を重視しました。
【高校部】脚立からの転落による頭部外傷・心肺停止
メンテナンス作業中の転落で頭部出血、意識なし・心肺停止という重篤想定。傷病者を動かさない原則、全校放送や応援要請、他生徒の退避・安全確保など、現場の役割分担と指揮系統を中心に訓練しました。
今年度は昨年度よりも対応がスムーズで、職員間の連携や急変時の動きが改善していることが確認されました。シミュレーション後のフィードバックでも、短時間で課題と今後必要な取り組みが明確になった点が印象的でした。今後も、地域救急医療の普及と学校との連携強化のため、継続的に活動していく方針です。
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