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スポーツを続ける人を、医療で支える

2026.03.10

スポーツを続ける人を、医療で支える

呼吸をすると、息が白くのぼり、 肩をすくめ、足早に歩いている人が行きかいます。 そんな中、三角出窓が特徴の元教業小学校のグラウンドでは、 約70人もの人が集まり、楽しそうに談笑している姿がありました。

今回で6年目を迎える、
「洛和会丸太町病院杯 グランドゴルフ大会」。 
地域に根付いた交流の場です。 
スタート前の寒さとは対照的に、プレーが始まると、 
会場には、自然と活気が広がっていきます。 

動き出した体から、白い湯気が立ちのぼる場面もありました。 
体を動かす心地よさ、仲間と過ごす時間、 
そして「今日も来てよかった」という実感。 
グランドゴルフは、 
激しい動きができなくても、バランス感覚や集中力が求められるスポーツです。 
年齢を重ねても続けられるからこそ、 
日々の健康づくりや、人と人とのつながりを支えてくれます。 

左:2025全日本選手権ダウンヒル優勝 羽口鉄馬選手 右:スポーツ肩関節センター長 古川龍平

洛和会丸太町病院が、 
こうした地域スポーツを応援しているのは、「ケガを治す」ことだけでなく、 
ケガを防ぎ、長く体を動かし続けられることも 
医療の大切な役割だと考えているからです。 

丸太町病院 整形外科では、 
年齢やスポーツとの向き合い方に応じて、 二つの専門外来を設けています。 

まず一つが、学生スポーツ外来です。 

たとえば、こんな迷いを抱える学生がいます。 
運動部に所属する高校二年生、副部長としてチームを支えてきたものの、 
ここ数か月で骨折、縫合が必要なケガ、捻挫と、ケガが重なり、 
思うように練習に参加できない日々が続いていました。 

手術をするかどうか、検査の結果次第。 
けれど、手術をしても別の障害が出るかもしれない。 
注射を続けるのも危険だと言われ、 
 
どの選択が正しいのか分からなくなってしまう。 

最後の大会まで残された時間は限られています。 
「もし間に合わなかったら」と考えるだけで、胸が苦しくなる。 
 
仲間が上達していく姿はうれしい一方で、 
 
 
「なぜ自分だけできないのか」 

と、自分を責めてしまう。 

学生スポーツ外来は、 
こうしたケガと気持ちの間で揺れる声に向き合う場所です。 
 
治療の選択肢だけでなく、競技復帰までの見通し、 
体との付き合い方を整理しながら、 
 
「続ける」「休む」「立ち止まる」それぞれの可能性を一緒に考えていきます。 

そしてもう一つが、中高年スポーツ外来です。 

たとえば、40代でシニアスポーツを楽しんでいた人が、 
前十字靭帯を断裂し、突然プレーできなくなってしまった。 
仕事や家庭のことを抱えながら、手術や長いリハビリに向き合う不安は、 
決して小さくありません。 

「もう若くないから無理をしないほうがいいのか」 
 

 「それでも、もう一度ピッチに立ちたい」 

そんな思いの間で揺れながら、 体力や生活スタイルに合わせた復帰の道を探していきます。 

中高年スポーツ外来では、単にケガを治すだけでなく、今の体で、どうスポーツと付き合い続けていくかを重視します。 生涯スポーツとして、無理なく、長く楽しむための体づくりと、 再発予防を含めたサポートを行っています。 

雪の朝に集った70人の背中と、 放課後のグラウンドで汗を流す学生たち。 世代は違っても、体を動かし、前を向く気持ちは同じです。 地域でスポーツを楽しむ「今」と、 夢に向かって挑戦する「これから」を、医療でつなぐ。 洛和会丸太町病院は、そんな関わり方を大切にしています。 

スポーツ膝関節センター長 金村 斉

洛和会丸太町病院
スポーツ整形

運動器センター・整形外科
TEL:075(801)0351(代)

毎週 月・火・水・金曜日
 
午前8時30分~正午、午後1時30分~5時 
※祝日・年末年始(12月30日~1月3日)を除く

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